2007年Fall Semester 学期レポート
今学期は、Introduction to American Deaf Culture、American Sign
Language Level-2、Deaf Field Workの3科目を履修した。
Introduction to American Deaf Culture
クラスは、教員によるろう文化の概説ではなく、むしろ履修生各自の経験などを話しながら各自がろう者としてのアイデンティティを確立、あるいは再整理、再認識できるように進められた。今学期は特にメインストリームの環境で育った学生が多く、また家庭環境も非常に多岐に渡っていてバラエティに富んだクラスであった。
当初はASLの運用力の問題もあってついていくのが大変ではあったが、次第にアメリカのろう文化を知るだけではなく、自分の育った環境を振り返ることもできるようになった。また、今まであまり認識しなかった日本の文化をもっと知っておく必要性を強く感じた。
このクラスにおいては、ADA法の実態を調べるプロジェクトなどを通して、アメリカにおけるリサーチ方法やレポートの書き方なども知ることができ、大変有意義であった。
American Sign Language Level-2
このクラスは少々悔いが残るクラスである。初級レベルの健聴者が多く、進度も遅かったため、メリットがあまり感じられなかった。本来ならばレベル3を履修すべきだったがDeaf
Cultureのクラスと時間が重なってしまい履修できなかったのである。
そこで、先生に授業後にDeaf
Cultureの授業でわからなかった単語を質問するなど可能な範囲で自分に役立つよう努力した。また、カウンセラーに相談して、チューターとして週に最大4時間の個別レッスンを利用できるようにしていただいた。10月前半頃までは授業やインタビューで自分の言いたいことがなかなか言えなかったが、チューターのおかげで、自分で文を構築して話すスキルが徐々に高まり、クラス内でのディスカッションにもある程度ついていけるようになった。
また10月の最終週には、通訳者養成コースで日本の聴覚障害学生支援の実態や自分の日本での仕事の内容をプレゼンした。渡米後2ヶ月という時期ではあったが、最善を尽くし、学生や先生からは「わかりやすかった」という温かい言葉をかけていただいた。ASLでプレゼンをする難しさも知るでき、今後に生かせる経験であった。
Deaf Field Work
2008年Spring Semester以降に向けての情報収集と、ベイエリアの大学のサービスの概要をつかむために、各大学の訪問を指導教授であるDr.
Holcombと行った。訪問した大学は、City College of San Francisco、San
Francisco State University、San Jose University、California
University, Berkeleyである。またCalifornia State Department of
Rehabilitationも訪問した。
各大学で運営方法や組織の構成がかなり異なる実態をつかむことができたとともに、今後の課題としてその根底にある法律の規定や予算の運用などをもっと理論的につかんでいく必要があると感じた。
まとめ
幸いにも授業はどの科目も良い成績を収めることができたが、今学期は渡米後初めてということもあって、いろいろな戸惑いに直面した学期でもあった。小さなことでは、日本のようにサービスや公共機関がしっかりしていないので、何かトラブルや都合が生じた場合でも、すぐに然るべき対応が解決できないもどかしさなどを感じた。
次学期からは学業の充実とともに、生活の面も充実させ、もう少し落ち着いた環境で留学生活を送っていけるようにできることからやっていきたい。
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