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2007年春学期のまとめ
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2006年春学期のレポート
2005年度秋学期のレポート

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2007年春学期のまとめ

                                                           提出日:2007年5月14日

□ クラスについて

 今学期に受講したクラスは、デフカルチャー(ろう文化)、アメリカ政治、ヨーロッパ政治、立法過程、模擬裁判、体育(ウェイトトレーニング)の6つである。
 まず、デフカルチャーのクラスは、デフスタディーズ学部が開講しているクラスの一つであり、このクラスを受講するためには、先立って、「デフスタディーズ(ろう者学)」というクラスを履修していることが条件となっている。去年の秋学期にデフスタディーズを履修したが、さらに「ろう」についての知識を深め、また様々な視点から捉えてみたいと考え、このクラスの受講を決めた。クラスにおいては、アメリカで最も評判の高いろう文化に関する三冊の文献を使用した上で、学生同士によるディスカッションを中心に進められた。学生の中には、ろう学校出身者、インテグレート出身者、デフファミリーの出身、聴者の親から生まれたろう者など、それぞれ様々なバックグラウンドや経験を持ち、興味深いものがあった。特に私が一番興味を持ったのは、人工内耳に関するテーマであった。現在のろう教育において、最も議論が繰り広げられている人工内耳の装用の是非に関する問題についてディスカッションするにあたって、クラスの中で寸劇を行った。具体的には、クラスの始めに教授より一人一人の学生に役が振り分けられ、私は、第三世代に渡るデフファミリーで育ちながらインテグレーションで教育を受け、人工内耳装用を決意しながらも悩む17歳の高校生(主人公)を演じることとなった。その他の設定として、その主人公は、聴者の彼女と交際しており、ろうの両親だけでなく、彼女にまで人工内耳装用を反対されるが、自ら人工内耳専門の医者やソーシャルワーカーに相談し、様々な情報を得て考慮した上で、最終的に人工内耳装用を決意するという流れだった。このような状況設定の下で、主人公の立場に立って、どのように行動を起こし、どのように自身の考えを周囲の人に対して説明していくのかについて考えながら、約10分間の寸劇を行った。この経験を通じて同じろう者同士でも、自分とは全く異なる生活背景や価値観を相互理解し、受容すると共に、日々ろう者としてのアイデンティティを再構築していくことの重要性を認識させられた。
 次に、アメリカ政治のクラスは、2部構成となっており、基礎を去年の秋学期に受講し、今学期は応用という感じのクラスであった。クラス内では文字通り、アメリカの政治のしくみや、現在最も活発に議論されている時事問題について学んだ。特にイラク戦争、健康保険の導入問題、教育制度などに関わる問題である。それに関連して、2008年に行われる大統領選挙に関してもしばしば取り上げられ、クラスに出席する前に、教科書だけでなく、テレビやインターネットにも目を通し、政治面の記事をチェックすることが求められた。秋からの約1年間に渡る講義を通じて、アメリカ政治の全体的な仕組みや課題を身をもって理解できるようになった。このクラスで使用した教科書はかなり分厚く重たいものであるが、アメリカ政治について幅広く、かつ分かりやすく記述されている。この教科書は、今後法律またはそれ以外の専門分野で学ぶにあたっても大いに役に立つものであり、とても重宝するものと思っている。
 ヨーロッパ政治のクラスでは、日本でも話題となったEUと呼ばれる欧州連合の設立背景や歴史、構造について学んだ。毎回のクラス毎に小テストが行われるため、事前予習が欠かせなかったが、その甲斐もあって、欧州連合に加盟する25カ国それぞれの政治のしくみや経済に関する問題を幅広く学ぶことが出来た。また、このクラスでは中間試験や期末試験だけではなく、リサーチペーパーやグループによるプレゼンテーションを課せられたが、リサーチペーパーでは、デンマークにおける結婚を望まないカップルのために結婚同様の権利をほぼ認めたパートナーシップ法を取り上げ、その法律の成立背景や国民意識への影響について調べた。一方でプレゼンテーションでは、クラスメイト2人との共同作業で、欧州連合の地域政策について調べ、発表した。これらの課題を通じて、学問的な内容を第二言語である英語やアメリカ手話で表現することの難しさを実感したが、大きな経験になった。
 立法過程のクラスは、アメリカにおける法律制定に至るまでのしくみや流れについて学ぶものである。前述のヨーロッパ政治のクラスと同様に、毎回、クラスの初めに小テストが行われるが、ヨーロッパ政治のクラスと違い、このクラスは選択回答形式ではなく、記述回答形式であった。約2年間の留学生活で、日常生活レベルの英文を書くことには慣れて来たものの、クラスにおいてアカデミックな内容の英文を書くことは、今の自分にとって到底おぼつかないものであり、今学期のクラスの中で最も苦労したクラスであった。また、クラスではアメリカ政治に関するニュースやドキュメンタリーのビデオを見て、ディスカッションを行ったが、アメリカにおける政治家(国会議員や州知事、裁判官など)の名前が多く出てきたためか、ディスカッションについていけず取り残されてしまうことも多々あった。
 Gallaudet大学は、ロースクールこそは設置されていないものの、なぜかMOCK COURT(模擬裁判)というユニークなクラスがあり、毎週金曜日の夕方5時から7時まで、ワシントン市内にある法律事務所に足を運び、実際に資格を持つ弁護士による講義やトレーニングを受けた。当初は、裁判の進め方についての基礎講義が行われ、その後、検察側と弁護側の二つのチームに学生が分かれ、それぞれ別室にて、本番に向けて冒頭陳述、直接尋問、間接尋問、最終弁論と裁判の進行にしたがって、一つ一つのイメージ訓練を行った。本番というのは、クラスの最後に裁判所を貸し切り、模擬裁判を行うというものであった。ちなみに、自分は弁護側の一員となった。事案は、ある日、高級宝石店で強盗事件が起き、被害者の目撃証言や盗まれた現金の硬貨から発見された指紋などから、メジャーリーグでの活躍が期待されていた有望な人が逮捕されたという設定である。一方、事件のあった日に容疑者は、親友が経営している車の修理店にいたというアリバイがあり、また、被害者が容疑者を認定するときに、警察が「この人がやったんだろう?」と誘導したという証言も出ている。チームが決まってからは、どのように容疑者を弁護していくか、週2回、同じチームのメンバーで図書館や寮のラウンジに集まって、ミーティングを行い、議論を重ねてきた。本番で証人に尋問したときに、まったく期待はずれの答えが返ってきたとしても、動揺せずに、証人とのアイコンタクトを保ちながら、コミュニケーションができるように、何度も何度も事案に目を通した。模擬裁判の本番の前夜は、ずっと事案に関する資料を眺めていた。当日は、DCにある地方裁判所で模擬裁判が行われたが、初めて見るアメリカの法廷の光景を目のあたりにし、感動のあまり言葉が出なかった。常に学生の身になって懇切丁寧に指導してくださった弁護士や、留学生の立場を理解し最後までとことんと付き合ってくれた同じチームのメンバーなど、協力的な人々に恵まれながら、チームの一員として自分の果たすべき役割を最後まで全うすることが出来てよかったと思っている。
 最後に、体育(ウェイトトレーニング)のクラスでは、フリーウェイトやトレーニングマシンの使い方やそれらを使うときの注意点を学んだり、体力検査を受けたりした。学期一番初めのクラスに行われた体力診断テストの結果やそれぞれの学期の目標によって、トレーニングプログラムを作り、通常のクラスでは、それぞれ各自のトレーニングメニューをこなした。今まで趣味で友人と一緒にジムに行ったりしたことはあったが、プロである教授の指導の下でトレーニングを受けることが出来たのは貴重な経験となった。これからも勉強だけでなく、定期的に体を動かし、体力増強や健康維持にも気を配って生活を送っていきたいと思っている。

□ アルバイトについて

 今学期は、週末の金土日を除き、午後2時から5時まで、キャンパスライフのアシスタントとしてアルバイトをした。主な業務内容は、去年の夏休みと同様、ベッドメイキングとパンフレット作成である。学期の始めは外部のビジターからの宿泊の申込が少なかったが、春休みを過ぎた頃から、宿泊の申込が増え、忙しさが増すようになった。そして、5月の期末試験終了後は、卒業式のためにその忙しさはピークを迎え、猫の手も借りたいほどだった。この経験を通じて、第一言語として手話を使用し、特にコミュニケーションに不自由を感じることなく、業務に没頭できるという環境は、ギャローデット大学ならではの魅力であり、第一言語としての手話に誇りを持つと同時に、他の言語を話す人とのコミュニケーション方法を考え行動することの重要性を認識させられた。

□ ロースクールの出願状況について

 1月の終わり頃からロースクールへの出願手続きを始め、各学校からの回答を待ってみたが、残念ながら、これまでのところ受け入れ通知をいただいた学校が一つもなく、当初の目標であるロースクールへの進学を実現することが現実的に難しいといわざるを得なくなった。しかしながら、今回の留学における本来の目的は、聴覚障害者に関するAmericans with Disabilities Act;ADA(障害のあるアメリカ人に関する法律)に関する実態や現状を臨床的に学ぶことであったので、今後は、ロースクールに代わる進路として、じっくりADAについて調査および研究できる大学院への出願も検討してみたい。

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                                                          提出日:2006年12月23日

2006年秋学期のまとめ

□ 一学期を振り返って

留学生活も2年目に入り、Gallaudetにおいては最後の年にあたる今年は、通常のクラスの予復習に加え、LSATの試験を含むロースクールの準備やGallaudetの新学長選出に対する抗議運動など、一年目とはまた違う意味で刺激の多い一学期であった。

□ 抗議運動について

 10月の生活記録においても触れたが、この秋学期はGallaudetの次期学長に対する抗議運動によってGallaudet全体が大きく揺れた学期である。今年の5月に今のキング・ジョーダンに代わる次期の学長として、ジェーン・フェルナンデスが選出されたが、学生や職員、教授の多くがこの結果に大きな不満を持ち、抗議運動を起こした。その後すぐに夏休みに入り、ほとんどの学生が実家に帰省し、正門前に張られたテントも撤去され、一時、抗議運動は収まったかと思われた。しかし、8月下旬に秋学期が開始し、再び新入生を含む学生たちでキャンパスが賑わうようになると、近いうちに抗議運動が再開されるという噂を耳にするようになった。当初は、この問題は学生会の代表や理事会などの間でのみ話し合いが行われ、まもなく解決されるだろうと思っていたが、10月の始めに一部の校舎が占拠されるという事件が起きた。その校舎の中には僕のアドバイザーのオフィスもあったのだが、この事件により、ロースクールに関して相談するということがなかなか難しいという状況に追い込まれた。幸い、抗議運動は約1ヶ月で収拾がついたが、ひとたび抗議運動が起こると個人の力ではどうすることも出来ないということを身をもって感じた。
他方、この抗議運動と、当時受講していたデフスタディーのクラスのおかげで、「ろう」というものについて、いつもに増して考えるようになり、ろう者としてのアイデンティティは、「結果」として捉えるものではなく、「過程」として捉え、考察することが、ろう者の社会的地位の向上の観点からも、重要であり、合理的であるということを学んだ。そういう意味で、この抗議運動がもたらしたものは決して否定的な面だけではなく、これからのろう運動を担う次世代のろう者に希望と勇気を与えてくれたものと信じている。

□ クラスについて

 秋学期は、デフスタディー、アメリカ政治、社会福祉、教育、体育と5つのクラスを受講した。1年目の春学期で自分の思うようなクラスの組み合わせができなかったので、同じ失敗を繰り返さないために、事前にいろいろな学生からクラスに関する情報を集めた。Gallaudetには、法律に関するクラスが数えるくらいしかなく、その上に、ロースクールや日本の法学部で学ぶようなメジャーな法律(たとえば、民法、刑法など)のクラスは設置されていないため、結果として、興味のあるクラスが少なく、限られてしまう。自分の興味のある内容はロースクールで学ぶんだと自分に言い聞かせ、とりあえず、英語の向上に役立つクラスや、Gallaudetならではのクラスを選択した。今学期は、幅広くいろいろなクラスを受講したが、やはり、アメリカ政治が一番毎回のクラスを楽しみにしていて、アメリカの法律を勉強する前に、アメリカ政治全体の仕組みを学ぶことができてよかったと思う。また、今学期は、初めて体育のクラスをとってみた。自分でジムに行ったり、友人を誘って何かスポーツしたりして体を動かそうといつも思うのだが、なかなか実行に移すことが難しいと自覚した僕は、机の上の勉強の科目だけでなく、何か体を動かすことのできるクラスでもとろうと思い、このクラスを受講した。体育のクラスは、いろいろなものがあるが、僕は、バドミントン(前半)と卓球(後半)のクラスを選択した。「クラス」なので、半強制的に体を動かすことができて、かなり気分転換になったと思う。教室でのクラスと違い、体育のクラスは、いろいろな学生と知り合うきっかけを作りやすい。インテグレーションという環境の中で、スポーツクラブ、あるいは、体育系の部活の活動を通じて、友人を作るという経験と似ている。

□ ロースクールの準備

 6月から始めたLSATの試験勉強を、学校が始まってからも授業の合間にコツコツと問題演習を続けた。9月の終わりに試験が行われ、アメリカの大学で読まされる英語よりも難しいレベルだったが、無事に終えることができてほっとしている。また、ロースクールに出願するに当たっては、パーソナルステートメント(志望理由書)と欧文推薦状を提出する必要があり、パーソナルステートメントは、ろうのロイヤーや、Gallaudet大学の英語クラスの教授などに見ていただき、欧文推薦状も、Gallaudetの教授や、OIPS(Office of International Programs and Services)のディレクター、そして、日本の母校の大学の教授にもお願いにあがり、無事に4通の推薦状を揃えることができた。

□ 来学期への抱負

 来学期は、Gallaudetにおける学生生活最後の学期となる。引き続き、通常のクラスの勉学に励むことはもちろんだが、ロースクールへの入学が認められるように、最後まで気を緩めることなくがんばりたい。
 

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                                                           提出日:2007年1月15日

2006年夏学期のまとめ

□ はじめに

一般的に、アメリカの大学の夏休みは、5月から8月までで、日本の大学よりも休みが長い。ほとんどの学生は実家に帰ったりしたが、僕は、サマースクールとキャンパスライフでのアルバイトで日が明け暮れるほど、びっしり詰まったスケジュールで毎日を過ごした。

□ サマースクール

僕は、このサマースクールでLSATのクラスを受講した。LSATは、ロースクールへの入学を希望する者全員が必ず受けなければならない試験である。LSATはアメリカの学生も受験し、偏差値で判定される試験なので、当然彼らと同程度の能力がなければ高得点は得られず、日本人である僕にとって、このLSATの壁を突破することは半端ではなかった。また、LSATのトピックはさまざまな分野から選択され、特定の学部の卒業生だけに有利な問題とならないようにデザインされていたが、いろいろな分野の英語を読む時間が限られていたため、とにかくひたすら問題演習を行うことにより、問題に慣れて行こうと思った。はじめは、まったく歯が立たなかったが、クラスでLSATの試験特徴やそれぞれのセクションの問題の解き方を学びながら、現時点での英語力で効率よく解答する方法を習得して行った。サマースクールが終了するまで、辞書で英単語の意味を調べながら内容を理解していくというパターンが続いたが、これにより、LSATの全体像や問題の解き方を学ぶことができたので、このクラスを受講してよかったと思っている。

□ キャンパスライフでのアルバイト

友人の紹介により見つけたキャンパスライフでの業務の内容は、主にベッドメイキングである。5月に春学期が終了し、多くの学生が一斉に実家に帰省するが、まもなくサマースクールが始まり、またいろいろなところから新しい学生がやってきた。5月のはじめには、Gallaudet大学で卒業式が行われ、多くの卒業生と彼らの両親や兄弟などがGallaudetのゲストハウスに泊まり、その時期は特に多忙を極めた。キャンパスライフでは、サマースクールの学生以外にも、いろいろな団体からの宿泊申込を受け付けており、各寮の各部屋に、ブランケット、枕、シーツ、枕カバーを配布し、回収するという単純な作業が続いたが、彼らのチェックインとチェックアウトは目が回るほどに忙しかった。
一方、キャンパスライフでのアルバイトを通じて、普段の学期中とは違う人と話す機会が増え、新しい発見もあり、自分の居場所が広がったように思う。業務を終えた後は、Gallaudetのジムに行って汗を流したが、そこでもいろいろな人と知り合うことができ、アメリカ手話の向上だけでなく、アメリカ文化に対する理解をさらに深めることができたのではないかと思っている。

□ 来学期への抱負

 来学期は、LSATの試験を控えており、また、ロースクールに出願するために必要なパーソナルステートメント(志望理由書)や欧文推薦状を揃える必要がある。LSATでは、夏休みの努力が実るよう引き続き問題演習を行っていきたい。パーソナルステートメントも、早めに書き終え、英語を母語とする人たちに読んでもらい、各人のコメントを分析し、明らかにぎこちない表現を指摘してもらい、合格判定者の注意を惹くよいエッセイに仕上がるようがんばっていきたいと思っている。
 

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                                2006年5月30日
春学期のレポート

【初めに〜この春学期を振り返って〜】
この春学期は、IIP(International Internship Program)の学生として、学部課程のクラスを受講した。IIPは、一般の学部生、院生と異なり、必修科目・選択科目などの履修手続に関する細かい規則に従って履修する必要がなく、また、学部を問わず全てのクラスの中から本人の最も興味のあるクラスを選択できる、極めて都合の良い、有益なプログラムである。ロースクール入学に必要な英語力を身に付けるため、あえて英語のクラスのみならず、生物、ビジネスといった学部のクラスをも受講した。当初は、これらのクラス以外に、他にも二つのクラスを登録したが、昨年の秋学期にELI(English Language Institute)で学んだ内容とあまり変わらない、教授の手話がほとんど読み取れない、などの理由により、キャンセルした。その経験から、IIPというプログラムは、選べるクラスが広大にわたるが、まず、どんなクラスが用意されていて、次に、それぞれのクラスの教授は誰か、そして、それらのクラスはどのように進められるのか、などの情報を集め、慎重に選択する心構えが必要であるということを学んだ。この教訓は、今後のクラス履修登録手続の際に活かしたい。

【クラス】
  それぞれのクラスにおいて、どんなことを学んだかについては、毎月の「生活記録」に細かく記しているので、そちらの方を参照していただきたい。
1.英語(Essay Anal & Comp T(English 103))
  このクラスは、全ての学部生が履修しなければならないクラスの一つで、英語のエッセイの書き方に関する基本的なルールを学んだ。エッセイの提出は週に一回で、時折、のんびりとしたスケジュールに物足りない気もしたが、教授に自分のエッセイを見ていただくこと自体に意義があると思い、クラスに出席した。エッセイは、提出したクラスの次のクラスには返され、その上、丁寧に添削されていた。このクラスの特長として、「文法間違いシート」があり、それは、自分の間違えた文法が一目で分かるように書かれたものである。エッセイを書いていくうちに、このシートによって自分の弱点を押さえることが出来、学期中を通じて、極めて有効なツールであった。
2.生物(Introduction to Biology U(Lecture))
  このクラスは、生物専攻のみならず、教育学や心理学専攻の必修科目の一つである。多くの学生が敬遠したがるクラスだが、自分の専攻分野とはまったくかけ離れたクラスを履修することにより、幅広い分野における英文に慣れ親しもうと思い、このクラスを選択した。
今学期に受講したクラスの中で最も予復習に時間を割いたのがこのクラスである。このクラスは、パワーポイントを使って進められ、講義中は、辞書を片手に、繰り返し出てくる単語の意味を調べながら、講義の理解に努めた。また、このクラスは、教授自身が、手話で講義することが出来ないため、手話通訳が付いていたが、指文字はほとんど読み取ることが出来ず、クラスに出席するたびにASLマスターへの長い道のりを痛感した。
3.ビジネス法(Business Law T)
  このクラスは、ビジネス専攻の必修科目の一つであり、3、4年生を中心に構成されている。教授は、ロースクールを出ており、数十年間ギャロデットにおいて教壇に立ち、この春学期限りで定年退職された、極めてベテラン教授である。
 一番初めのクラスのときに配布されたスケジュールにしたがって進められた。それぞれのクラスにテーマがあり、クラスにおいては、まず、学生同士によるディスカッションが行われ、続いて、教授による講義が行われた。教授は、どんな些細な質問に対しても懇切に答える、温厚な人柄の持ち主であり、最もお気に入りのクラスであった。
 一方、学生から質問を受けながら、講義が進められるということが多かったため、講義の内容が次から次へと変わっていき、手話をじっと見つめながら、内容を推測するだけで精一杯だった。しばしば、アメリカの会社の名前や人の名前が出てきたりして、法律を学ぶには、アメリカの社会の一般的知識に精通している必要があることを実感した。

 【ELISO】
  ELISOとは、English Language Institute Students Organizationの略称であり、ELIの学生の団体である。この春学期から、ELIからIIPに変わったが、ELISOのスタッフは、ELIの学生のみならず、前にELIの学生だった人にも同様に資格が与えられるため、途中で退会せず、一年間の任期を全うした。
 前学期にあたる秋学期は、数々のイベントを経験しながら、ELISOの活動方針や組織の理解に努めたが、この春学期は、自らも一人のスタッフとしてスタッフ会議において、物事の取り決め方に対して疑問を投げ掛けたり、組織運営のあり方に関して提唱したりした。
 たびたび会議の時間が延びたり、イベント設営のため夜遅くまで残ったりしたこともあったが、自分とはまったく異なる価値観の持ち主とコミュニケーションをとっていくうちに、自分自身のコミュニケーションの方法や態度を見直すことが出来たのではないかと思っている。

 【終わりに〜夏休みの予定〜】
  5月5日にすべての試験が終了した。6日には、寮を出てギャロデット近くのアパートに引っ越した。この夏休みは、ギャロデットの「キャンパスライフ」というところでアルバイトをしながら、サマースクールに通い、ロースクールの試験LSAT(Law School Admission Test)の対策に取り組む予定である。

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                                2006年1月5日


2005年度秋学期のレポート
                              
 【はじめに〜この1学期を振り返って〜】
 今学期は、ギャローデット大学のELI(English Language Institute)において、英語、ASL、クロスカルチャーコミュニケーション、アメリカカルチャーを学んだ。12月上旬に行われた期末試験および学部の入学試験を無事にパスし、ひとまず順調なスタートを切ることができ、ホッとしている。来学期は、IIP(International Internship Program)を利用し、引き続き、ロースクール入学に向けて、更なる英語のスキルアップに努めたい。とりあえず、この1学期で学んだこと、感じたこと、考えたことを回想しつつ、クラスと生活面とに分けて、レポートをまとめてみることにしたい。

 【クラス】
 冒頭にも述べた通り、今学期は、午前に英語(月〜金)、午後にASL(月、水)、クロスカルチャーコミュニケーション(月、水)、アメリカカルチャー(火、木)のクラスがあった。
英語は、クラスが始まる前に行ったテストにより、4つの能力別クラスに別れて進められた。同時期に入学したクラスメイトのボキャブラリーの豊富さには学期が終わるまで圧倒されたものである。彼らは常にクラスにおいて積極的にディスカッションに参加するばかりか、自発的にプロジェクトを進めるなど、常に高い学習意欲を見せ、そんな彼らの姿勢に大変刺激を受けた。クラスは、主にリーディングとライティングを重要視したカリキュラムが組まれ、ボキャブラリーが不足している自分にとっては、要望に応えてくれたクラスだったと言える。
次に、ASLクラスの感想であるが、このクラスでは、指文字、数字の表現、顔の表情の重要性など、単にろうあ者のコミュニティに紛れるだけではなかなか気づき難い、ASLの基本的なルールを学ぶことが出来、価値あるクラスの一つだったと思う。
クロスカルチャーコミュニケーションにおいては、多くの国々の文化や宗教、人種などが交錯する、いわば、多重社会においてどのようにコミュニケーションをとればいいのか、ということを学んだ。それぞれの国の文化や行動様式の違いがクラスのディスカッションにおいても直接に反映され、なかなか興味深かったものである。
最後に、アメリカカルチャーであるが、アメリカ歴史における重要人物、アメリカの祝日、法の理念と現実のギャップなど、アメリカで生活する上で最低限知っておいたほうが良いと思われるものを学んだ。
英語以外のクラスは、同期生約20人という大人数で行われたため、クラスの進行はスロー気味だったが、その反面、一人ひとりの発言や態度から読み取られるその人のバックグラウンドや価値観・感じ方について、時には共鳴したり、時には驚きの念を覚えたりして、学ぶこと限りなかった。おかげで、入学前と比べて、自分とはいかに異なる価値観の持ち主に対しても、まずはそれを受け入れ、そして尊重するというオープンマインドな姿勢を身につけることが出来たのではないかと思う。

【生活面】
インターナショナルの学生の多くが集まる寮に入り、彼らと寝食を共にした。一時は、カフェテリアでの食生活に満足できない、集団行動に拘束されにくく、自分だけの時間を作りやすい環境が欲しい、などの理由から、アパートに移り住みたいと考えたこともあったが、寮生活において、いかにして自分の空間を創造して行くかということを常に念頭に置きつつ、世界中のいろいろな国々から一堂に集まった学生と顔を合わせたり、ホームワークに励んだりしたことは、時間の管理などを習得するのに貴重な機会を与えてくれたと思っている。また、たとえ国や文化・価値観などが違っても、共通の言語であるASLによる話し合いによって、寮生活上の問題の大部分が解決されるということを知り、共生の面白さを味わうことが出来た。

【その他】
 また、課外活動として、ELISO(English Language Institute Students Organization)という、日本の大学でいうサークルみたいなグループがELIにもあり、その役員をやらせていただいた。任期は1年間で、あともう1学期が残っているが、今学期は、ホームカミング(Home Coming)、インターナショナル週間など、比較的大々的な行事が行われ、しばしば、そのための準備や役員会議に追われた。クラスもしばしばキャンセルとなるなど、予想外のスケジュールや先行きの不透明な日々が続き、将来に対する不安に駆られるときもあったが、それ以上に、これらの活動は、ELISOの役員も含め、英語の他のクラスの人や、自分よりも先にELIに入った人たちと触れ合う機会を多くもたらした。そして、様々な考えや価値観があることを発見し、それらを自分の中で消化し、理解していく過程において、人間関係をより一層深め、自分の居場所を徐々に見出すことが出来るようになった。すなわち、あるコミュニティの中に交じり、同士の存在を確認しつつ、自分自身もそのコミュニティの一員であるとの自覚が芽生え、学校生活に対する漠然とした不安が少しずつ和らいでいった。

 【終わりに〜来学期への抱負〜】
来学期は、冒頭にも述べた通り、IIPを利用し、ロースクール入学に不可欠な英語力を習得するために、引き続き、英語のスキルアップに邁進していきたい。同時に、ELIのときの環境とは異なり、今度はアメリカの学生に交じってクラスを受けることになるが、ASLの技術はもちろん、積極的に自分の率直な意見や気持ちを述べるなど、少しずつ自分なりの色を出して行きたいと思っている。

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